小さくてフワフワしてて、見た目はとても可愛いから。
そんな美華から発せられた声とは思えないほどドスの効いた叫び声だった。
そんな美華の姿に怯(ひる)むミナ。
「香澄が傷つくようなこと平気で言って、あんたのでっち上げた適当な話で香澄と黒河くんの仲を引き裂こうとしてるあんたのほうがよっぽどバカ女だろうが!小学生でもわかるわ!そんなこと!」
「う、うるさいわね!あんたは関係ないだろ?さっさと帰れよ!」
「大事な友達がこんな目にあってんのに、放って帰れるわけないでしょ。」
美華........
美華のその言葉に、私の目からは涙がこぼれ落ちていた。
「あんたが悪いんでしょ?軽い気持ちで梓に近づいて、ちょっと仲良くしてもらっただけで調子乗ってるから!」
「まだ香澄のこと悪く言うつもり?」
「だって事実じゃん?恋愛経験もないお子ちゃまが変な勘違いして、変に調子乗ってるから悪いの。」
何があっても引き下がるつもりはないらしい。
このまま言い合っていても、時間の無駄。
意味がないと思った。
「や、やめて。もう、いい........」
たまには、逃げることも必要なのかも。
逃げるが勝ちっていう言葉もあるし。
このまま続けててもラチがあかないし。
そう思って、美華を止めた時だった。
「よくねーよ。」
そんな、声が聞こえてきた。
声を聞いた瞬間。
心が落ち着くような。
ホッとしたような。
そんな気分になった。

