「残念だけど、梓ももうあんたの事なんて眼中に無いよ?」
「あっ!元々ないかー!」なんて、ケラケラ笑ってる。
な、によ..........なによ.......!
私があんたに何をしたわけ?
私の何がそんなに気に食わないわけ?
私にそこまでして、梓と離したいの?
心底理解不明だ。
どうしようかと、途方に暮れていた時だった。
「ふっ、かわいそうな女。」
そう、声が聞こえてきたのは。
顔を上げると。
「み、美華.......っ....」
校門でわかれたはずの美華が立っていた。
ミナを嘲笑うかのようなその表情。
いつも一緒にいるからわかる。
この顔は、美華がブチ切れてるときの顔だ。
「はあ?部外者はすっこんでてくれる?」
「彼氏にも相手にされないし、黒河くんにも相手にされないからって、香澄に酷いこと言ってストレス発散なんて、かわいそうな女ね。」
ミナの言葉を無視して、美華は言う。
淡々と。表情を1ミリたりとも変えずに。
「黒河くんが香澄のこと、眼中にない?それって、あんたのことでしょ?」
「はあっ!?」
「黒河くんはあんたなんか眼中になくて、香澄と仲良くしてるのを妬んでるんでしょ?残念なのはあんたの方じゃない?」
鼻で笑いながら、今までの私への言葉の仕返しと言わんばかりに美華は言葉を続ける。
「浮気してまで黒河くんに近寄ったくせに、相手にされなくなっちゃって。黒河くんは香澄に一筋になっちゃったからね?」
「そんなの勝手な思い込みでしょ!?これだから恋愛経験のないバカ女は話になんないのよ!」
「バカ女はあんただろうが!」
美華が声を上げるなんて、相当珍しいことだ。

