【完】恋なんてするものか!







私の目の前で仁王立ちし、勝ち誇ったように私の顔を見つめている。






「どう?ここ1週間梓とまともに話せてない気分は。」







どうもこうも.......






特に何も無い。






元々、席が離れた時から隣の席だった頃よりは会話は減っていたし。







それでも、気まぐれに連絡をくれたり電話をしてくれたり。








ミナが教室に来るようになってからも、何度か電話をした。







もちろん、ミナのことなんて話題にはできなかったけど。







「あなた、どこまでいったの?梓と。」







「どこまでって?」







「私はね?もう梓のとひとつになってるの。あなたがしたことないようなこと、私はもう梓ととうの昔に済ませてるの。」








「........だから?」







それを私に伝えてどうしたいわけ?








「梓が香澄ちゃんに構う割には、でも出されてないなんて、もう答えは出てるんじゃない?」







「.....」







「元々興味なんてなかったのよ!あんたみたいな男女(おとこおんな)!たとえ遊びでも手を出していた梓が手を出さないなんて、相当嫌われていたのね?」







そう言うと、高らかに笑った。







........悔しいっ......






ミナにボロくそ言われて。






それで何も言えなくなった自分に腹が立つ。






それはきっと、ミナが正しいことを言っているから。






私が男女だったことも。






まだ、何も手を出されていないことも。







たとえ私が拒否していたからだとしても、ほかの女の子達には手出てたのかな?って考えたら何も言い返せなかった。