【完】恋なんてするものか!







もやもやが消えないまま、頼んだものを食べ終わる。







「ゴミ、私捨ててくるから。」





そういって、一つにまとめたビニール袋を持ち上げる。







「俺が行くから、大丈夫だよ?」






そう、柊先輩も立ち上がった。







「いや、ひとりで大丈夫です。すぐ戻るんで。」






そう言って私はひとりで歩き出す。






海まで来てあんな奴の顔を見なきゃいけないなんて。






最悪にも程がある。






プラス、なんか秘密ごとされてるし。





「もうっ!」





拗ねてないって言ったのは、嘘かもしれない。






やっぱりちょっと、いい気はしない。






べ、別にいいもん。






どうせ梓のことだし?しょうもない事だろうから。






海の家の外にあるゴミ箱に袋を捨てて、戻ろうとしたその時。







「なあ。」





そう、後ろから声をかけられた。





何かと思い、後ろを振り返ると、ふたり組の男子が立っていた。







またこういうパターン?






危険を察知した私は、特に返事もせず無視して歩きだそうとした。






しかし、ガシッと肩を組まれ、身動きが取れなくなる。







「はあ.......なんですか。友達待ってるんですけど。」






と、嫌々睨んで言う。






「キミ、めちゃめちゃスタイル良くね?」






「すげー可愛いしさ。俺らと遊ばない?」






「他でやって。」






確かに、水着に着替えて浜辺に出た時からチラチラと目線は感じた。






それは女子からも、男子からも。