「あれ、黒河くん!?」
驚いたような美華の声。
「え、なんで?」
梓もびっくりしていて言葉を失っているようだ。
そして、チラッと私に目を向けると、目を見開きそのまま下を向いた。
.......なによ。
なによ!感じ悪いやつ!!
一言くらい、言葉かけてくれたっていいじゃない!!
そんなに私のことが気に入らないわけ!?
元はと言えばあんたが恋愛にだらしないからこうなったわけでしょ!?
なーんで私が嫌な思いしなきゃなんないのよ!
すると、なぜかその光景にニヤニヤしている美華。
「もしかして、黒河くん........ふふっ、なるほど。そううことなんだ。」
と、勝手にひとりで何かに納得している。
ん?なにがどういうこと!?
美華の発言に、なぜか慌てだす梓。
ふたりして、どうしたんだろう??
とりあえず食べ物と飲み物を頼み、受け取る。
海の家をあとにしようとすると、
「私ちょっと黒河くんと話があるから、先行ってて!」
と、美華に言われる。
「え?なんで!?」
「いーから!おふたり、香澄のことお願いします!」
そう言うと、梓とお店の端でふたりで話し出した。
ニヤニヤと何かをいう美華と、何やらとても焦っている梓。
なによ......ふたりして........
「香澄ちゃん?行こう?」
「あ、はい。」
ふたりのことが気になりながらも、私は海の家をあとにした。

