チャイムがなり、担任がやってきた。
いつも通り、朝のホームルームが始まり、終わろうとしていたその時だった。
「センセー!席替えしようぜ!そろそろ飽きてきたし!」
と、左隣からそんな声が聞こえてきたのは。
席.......替え......
そっ、か......
もう、そんなに嫌いになったのか、私のこと。
さっきあんな事があっただけで、席替えまでしたくなるくらい。
『飽きた』か.......
なんとも言えない胸の痛みをグッと堪える。
梓の声に、ほぼ全員が賛同した。
「えー!それじゃあ香澄と席離れちゃうじゃん!」
美華は反対派だけど。
多数決により、くじ引きで席替えをすることになった。
美華と離れ離れになること。
そして、梓と席が離れること。
気分は沈む一方だった。
クジ引きで決まった席。
運良く私は右端の一番後ろ。
そして左隣は美華だった。
「やばっ!ウチらの友情の強さだよね!」
「これは嬉しすぎる!」
だけど、梓は左端の一番前。
いちばん遠い席だ。
だけどきっと、梓はこれを望んだんだ。
私と、離れることを。
私だってそう望んでいた。
それならもう、関わりなんてなくせばいい。
二人の望みだもんね、これが。

