【完】恋なんてするものか!








「これが私の答え。.........分かった.......っ......?」







「ふっ........ああ、よく分かったよ。」






力なく笑うと、梓はそのまま空き教室をあとにした。







.........これで.......よかったんだよね.......







これが私の本当の気持ち、だから。






私はヘナヘナとその場にしゃがみ込んだ。






「.......ははっ.....」






あっけなかったなあ。






あいつに出会ってから今日まで、長かったような短かったような。








でも、これで悩まなくて済む。






これでまた、普通の生活に、あいつと出会う前の生活に戻れたんだから。







でも、胸のもやもやが消えないのはなんでかな?






こうやって、すぐに私の元からいなくなることが出来るんなら、もっと早くいなくなってほしかったな。







それなら今までみたいに悩むことだってなかったし。






惑わされることも、今こうやってモヤモヤする事もなかったのに。








チャイムがなる前に教室戻らないと.......






精一杯体に力を入れ、立ち上がる。







これから、どんな顔して梓と話せばいいんだろう?






そう考えただけで教室に戻るのが憂鬱になる。






なんでスッキリしないんだろ?






自分が望んでた結果になったはずなのに。






教室に戻り席に着く。






「え、香澄、大丈夫!?」





私の顔を見るなり、心配そうな顔をする美華。







「え?全然!」





無理やり笑ってみせる。





梓のこと、なんて言えばいいんだろう?






「そ、そう??」






私の笑顔に戸惑いながらも、「それならいいけど......」と、美華は言った。







隣の席で、女子に囲まれながら楽しそうに会話をする梓。







.........胸なんて痛くない。







..........悲しいなんて思ってない。







ありえない......ありえない.......





自分の心に言い聞かせる。