ま、まあ私には好きな人はできても、私を好きだっていう人なんて現れないだろうけどね。
「あ、ここ家!」
「知ってるって!(笑)」
で、ですよね!
なんか反射で家紹介したけど、私は生まれてから引越ししてないから、小さい頃から知り合いのそうちゃんは私の家知ってるんだよね。
「なんか、久しぶりに香澄と話したらしっくりきちゃってさ!」
「何その嬉しい言葉!私もだよ!」
「また暇な時話付き合ってよ!」
「こちらこそだよ!」
そういってそうちゃんとはわかれた。
久しぶりに話したら、そうちゃんの言ってたとおりすごいしっくりきたな。
やっぱり小さい頃からの付き合いって、大きいんだなあ。
***
「俺以外の男とイチャつくなんていい度胸してんじゃん。」
そう、上から目線で言われて朝から腹が立つ。
事は、登校してすぐ起きた。
教室に入り、カバンを置いて椅子に座ろうとしたその時だった。
「ちょっと付き合えよ。」
そう言って、教室から連れ出されたのは。
もちろん拒否したよ?
梓とふたりきりなんて考えたくないし、一緒にいたくないし、話したくもないから。
だけど、半ば無理やり連れていかれた。
空き教室で口を開いたと思ったらあのセリフだ。

