【完】恋なんてするものか!








「あ、せっかくだし連絡先!」






と、ポケットからケータイを出す。






私もそうちゃんに促されてケータイを出して、連絡先を交換した。






「いつでも連絡してこいよ?」







「うん!ありがと!」







「香澄はいつだって笑ってる顔が似合ってるよ。」





ポン、と頭に手を乗せてきた。






ふんわりと笑うそうちゃん。






「何があって不真面目に授業サボってんのか知らねーけど、話くらいならいつでも聞いてやるから。」






そうちゃんは、いつだって私の気持ちを誰よりも先に読み取ってくれた。







強がってる時も。






ひとりで悩んでいた時も。





何も言わなくても、私の欲しい言葉をくれた。






「不真面目って.......そうちゃんだって同じじゃん!」






「俺は、サボりという名の課外授業だから。」






「調子のいいこと言って!」






だけど、そうやって私のことを笑顔にしてくれた。





そうちゃんに助けられたなあ。





「ありがと。」





「おうよ。」






その時間の授業が終わるまで、ふたりで図書室でしゃべった。






授業受けてる時は1時間すごい長く感じるけど、話してるとあっという間にチャイムがなった。







「次の授業は受けろよ!」






「そうちゃんもねー!」






「ま、気分が乗ったらな!」






そう言って笑った。