【完】恋なんてするものか!






「この高校だったんだ!」






「香澄こそ!」






1年間会わなかったから、まさか同じ高校に通ってたなんて!







よくよく見ると、なんとなく小さい頃のそうちゃんの面影が残っていて。






だけど、成長して大人っぽくなってた。







遊んでいた時から整った顔をしていて、周りの女の子からも人気だったけど、高校生になってもっとイケメンになったなあ。







「なーに、まじまじ人の顔見てんの!」






「痛っ!」






頭に思い切りチョップされた。







「少しくらい手加減しろよ!」






「おっ!俺の方が先輩だぞ~、敬語使え~!







「話そらすなあ!」







変わらないなあ、このやり取り。






小さい頃からこんな感じだった。







本気でサッカーやったり、かけっこしたり、木登りしたり。







幼い頃の懐かしい思い出が蘇ってくる。








「まじ、今まで気づかなかったわ!」






「私もだよ!」






そうちゃんと話してたら、あいつへのイラつきなんてどっかに吹っ飛んでた。







「変わってねーな、香澄。」







「なにそれ!まだ幼稚だとか言いたいわけ!?」







「ちげーよ(笑)相変わらず綺麗だなってことー!」






「まーた、冗談ばっかり!」






「本気だから!」






ふたりで思い出話に花が咲いた。






ふたりで遊んでた時のこととか、引っ越したあとのこととか。