【完】恋なんてするものか!






全く、これだからチャラ男は。






信用し始めたんだから、それ以上私の信用を損なうようなこと言わないでよね。







チャラ男発言したり、真面目なこと言ったり、つかめない人。






どれが本音なのか、未だにわからない。






「到着~!」





バス停から家まで送ってきてもらっちゃった。






「本当に、今日はありがとな。」






「ううん、こちらこそ。」






まぶしいくらいの笑顔で私にお礼を言う梓。





どれが本音かわからないって思ってるけど、今日梓も楽しんでいたのはきっと本当なんだと思う。






今まで見せたことないんじゃないかってくらい無邪気な笑顔。






この笑顔が計算だなんて考えたくない。








「家帰って、ゆっくりしな。今日は疲れただろうからさ。」






「ん、ありがとう。」






最後に私の頭を優しくポンポンとたたき、背を向けて歩き出した。





遠ざかっていく梓の背中を見つめる。





私、本当はあいつのことどう思ってるんだろう。





あいつの気持ちもわからないけど、自分の気持ちもさっぱりわからない。






嫌いなのか、そうじゃないのか。





そうじゃないなら何なのか。






まあ、普通に友達っていうかクラスメートなんだろうけどさ。





たまに起きる胸の高鳴りとか、照れとか、あいつには見せてしまう弱いところとか。