ここで受け入れるなんて、誰だって簡単に出来る。
流れに身を任せることは、誰にだってできるんだ。
私だって、このまま目を瞑って彼を受け入れることも出来た。
だけど.......
「ゃ、めて.......」
それができないのは。
私の胸の奥で、まだ信じきれないから。
今までずっと遊び続けてきて、いろんな女の子と知り合いで。
今だって、梓と女の子との噂はあとを立たなくて。
いつか泣かされるんなら。
自分が信じて騙されるくらいなら、私はあんたを突き放す。
これが、私の人生にとって最後の恋愛のチャンスだったとしても、私はそんな簡単にあんたを受け入れたりしない。
確かに。
今までよりは、見直したところもある。
だけど、だからって全部受け入れられるわけではないんだ。
「あんたの彼氏になるなんて、冗談じゃないわよ。」
心の中にいる弱くなった自分を必死に隠すために、あえて強い口調でそう言う。
「自分の今までの行いを知ってんの?それなのに軽々しくそんな事言われたって、信用できるわけないじゃない。」
いくら顔がよくたって。
いくら運動神経がよくたって。
いくら女の子に人気な男子だからって。
そんな見せかけに騙されて恋愛なんてしてる暇ない。

