【完】恋なんてするものか!







ここで受け入れるなんて、誰だって簡単に出来る。






流れに身を任せることは、誰にだってできるんだ。






私だって、このまま目を瞑って彼を受け入れることも出来た。






だけど.......





「ゃ、めて.......」






それができないのは。





私の胸の奥で、まだ信じきれないから。






今までずっと遊び続けてきて、いろんな女の子と知り合いで。





今だって、梓と女の子との噂はあとを立たなくて。






いつか泣かされるんなら。






自分が信じて騙されるくらいなら、私はあんたを突き放す。






これが、私の人生にとって最後の恋愛のチャンスだったとしても、私はそんな簡単にあんたを受け入れたりしない。






確かに。






今までよりは、見直したところもある。





だけど、だからって全部受け入れられるわけではないんだ。







「あんたの彼氏になるなんて、冗談じゃないわよ。」






心の中にいる弱くなった自分を必死に隠すために、あえて強い口調でそう言う。






「自分の今までの行いを知ってんの?それなのに軽々しくそんな事言われたって、信用できるわけないじゃない。」






いくら顔がよくたって。






いくら運動神経がよくたって。






いくら女の子に人気な男子だからって。





そんな見せかけに騙されて恋愛なんてしてる暇ない。