地味に腕が痛いんですけど!?
女の子だからもう少し優しくしようとか、そんな気持ちはないわけ!?
「いいよわざわざ乗らなくたって!」
「はい、文句言わない!」
「夢だかなんだか知らないけど、あんたと観覧車乗ってくれる女子なんて山ほどいるでしょ!?」
そういう女と、遊園地きて観覧車でもなんでも乗ればいいじゃない!
わざわざ嫌がる私と乗らなくてもさ?
「.......ムカつく。」
「はあ!?」
何で私がムカつかれなきゃいけないの!
いきなり、不機嫌になられても困るんですけど?
なんか変なこと言いました?私。
事実を言ったまでじゃん。
それから、観覧車の順番が来るまで、あいつは無言だった。
何を考え込んでんのか知らないけど、ずっと前を向いたまま私の方なんて見向きもしない。
「あのさ、黙ってないでなんか話したら!?」
いきなりムカつかれて、無言になられても困るんですけど。
私の気持ちはお構いなしなの?
「そろそろさ、そうやってほかの女がいるじゃん、って言ってはぐらかすのやめてくんね?」
なに、それ。
「俺は、お前がいいってそろそろ分かんない?」
やっと順番が回ってきて、観覧車に乗り込んだ。
綺麗な夕日が見えるけど、そんな景色に目をやる暇なんてなかった。
「知らないわよ、そんなの。」

