【完】恋なんてするものか!







口元に生クリームがついたのが、終盤でよかった。






そのあと、恥ずかしさのあまり、食べてる気がしなかったから。







半分以上、ちゃんと味わえてよかった。






パンケーキを食べたあとも、ふたりでたくさんのアトラクションを楽しんだ。






コーヒーカップで爆笑したり、






嫌がる梓ひとりで、メリーゴーランドに乗せ、「白馬の王子様だ!」とバカにしたり、






ゴーカートに乗って競走したり。






なんだかんだで、楽しい時間が流れていた。






久しぶりの遊園地だし、余計かもしれない。






だけど、アトラクションを待っている時間も、たくさんの話題を振ってくれた梓。






並んでいる時間もつまらなくならないように。






時にバカにされたり、からかわれたりもしたけど。





今ちゃんと考えれば、それが梓なのかもしれない。







梓のコミュニケーションのひとつなのかもしれない。






一通り遊び尽くしたらもう日も落ち始めていた。





楽しい時間はあっという間に過ぎていくなあ.......






思い返せば、今日はいつも以上に笑っていたかもしれない。






こんなにはしゃいだのも、いつ振りかな。






「そろそろ帰るか。」





そんな梓の声。





もうそんな時間か。





ちょっぴりだけど、残念なような気持ち。






それは別に、梓とわかれるからとかそういうんじゃなくて!!






遊園地でもっと遊びたかったって話であって、誰とこようが同じですけど!?







「と、見せかけて、デートで遊園地といえばアレだろ。」






と、指を指す先には大きな観覧車。






「最後、あれ乗るぞ。」





「はあ?いいよ!」





コテッコテの恋愛漫画じゃあるまいし!





ていうか、デートじゃないし!






「俺の夢を壊すなよ~!行くぞ!」





無理やり私の腕を引っ張る。