看板を見ながら動かない私を見て、フッと笑った梓。
どうせ似合わないとか思ってるんだろうな。
「これ、食うか?」
と、微笑みながら言ってくれた。
な、なによ。
内心、『お前がフルーツたっぷりパンケーキなんて似合わねー』とか思ってるくせに。
「ま、確かに意外だけど、案外可愛いとこもあんじゃん?」
私の心の中を読み取ったかのようにそういう梓。
「お前が考えてることバレバレ!」
なによー、おかしそうに笑って!
悪かったわね、わかりやすい人間で!
結局、テーブルに座り看板にあったパンケーキを頼んだ。
店員さんがもってきてくれた瞬間、美味しそうな甘い匂いがしてきた。
ナイフで一口サイズに切って、食べる。
「美味しすぎるっ!!」
なんだこの美味しいものは!
次々と口に運ぶ。
美味しすぎて、手が止まらない!
夢中になって食べてると、
「可愛すぎんだろ。」
と、私に手を伸ばした梓。
そのまま、私の口元についていたであろう生クリームを指でふき、
「なっ.....!!///」
そのまま、自分の口に含んだ。
な、なんてことしてるの!
普通に、口に生クリームついてるよって教えてくれるだけで十分なのに!
「油断してるからだよ、バーカ(笑)」
なんて、無邪気に笑う。
本当に、心臓に悪い。
下手したら、ここのお化け屋敷より恐ろしいかもしれない。

