ここの地域では有名な大きな遊園地にやってきた。
小さい頃、両親に連れてきてもらったことあるけど、もうしばらく来てなかった。
休日ということで、家族や友達で訪れている人で溢れていた。
「え、チケットは?」
「んー?空から降ってきたから、香澄は気にすんな。」
「絶対うそ!」
そんな見え見えな嘘つかれても、困るんですけど!
「俺が半強制的に連れてきたんだから、余計なことは気にしなくていーの。」
そう言われ、手を引かれながら遊園地に入った。
そ、そう言われてもなあ.......
私の分までチケット代払ったってことでしょ?
申し訳なさすぎる!
「さあー、最初どれ乗る?」
私の気持ちなんてお構い無しにノリノリな梓。
「え、本当にいいの?」
「いーのー!ほら、行くぞ。」
そ、そこまで言うなら、いいのかな??
それ以上何も言うなと言わんばかりにはしゃぎまくる梓。
まだまだ子供ね。
私も人のこと言えないけど。
無邪気に笑ってる梓の姿を見ると、なんとなく安心する。
「ジェットコースターでしょ!」
私が指さす。
「さすが香澄。ブレねぇわ!」
「どういう意味よ、それ!」
「褒めてんだよ!行くぞ!」
買い出し、なんて言ってたけどこれじゃあ買い出しにはならないな。
遊園地きちゃったし。
でも、なんか楽しい。

