今まで生きてきた人生の中で、一番憂鬱と言っても過言ではない1日がやってきました。





そう。





梓との、買い出しの日です。




あくまで、買い出し、です。





前日に、これでもかと言うくらいミニスカートを推してきた梓。






「あんな奴のために、ミニスカートなんて履くもんですか!!」





あいつとの待ち合わせ場所。





私の方が早く着いた。





ミニスカートなんてまず持ってないし、贅沢言い過ぎなんだよ。





ほかのカワイイ子ちゃんたちにお願いすればいいんじゃないんですかー??







「約束は守るためにあるんですけどー。」






ひとりで考え事をしていると、近くからそんな声が聞こえてきた。






「何の話?」






「あんだけミニスカートはいてこいって言ったのによ。」






不満そうな顔をしながら立ち尽くす、私服姿の梓。






な、なんか、私服きてるところを始めてみたから新鮮だな.......






ちょっと、かっこいいか........も、なんて見とれてる場合じゃない!






かっこいいじゃないわ!おかしいわ!!







「あれ?かっこよくて見とれちゃった?」






「自惚れてんじゃねーよ。」





自分で言うセリフじゃないから。






まったく。





「あーあー、香澄ちゃんの生足期待してたのになあ。」





と、私の太ももをぺしぺしと叩く梓。






「やめんかい、セクハラ。」






スキニーの上からだったとしても、軽々しく太ももなんて触るもんじゃないから!