美華が私に何を伝えようとしているのか、イマイチ理解出来なかった。
バスケの試合が終わってまもなく。
私たちバレーの決勝戦が始まる。
外の競技も、バレー以外の中の競技も全部終わったため、ほとんど全校生徒がバレーの決勝戦を応援しに来てくれた。
「ねね、あの背が高い人が噂の香澄先輩だよ!」
「やっぱりカッコイイよね、香澄ちゃん。」
「私絶対、遠藤さんのクラス応援する!」
チラホラと聞こえてくるそんな声。
嬉しいような、恥ずかしいような、どうでもいいような。
アップして体を温めて、試合が始まる。
「香澄~っ!優勝よ!!」
と、ギャラリーから大声で美華が声をかけてきてくれた。
上を向くと、拳を上にあげ私なエールを送ってくれる美華の姿。
そして、
「お前のプレー期待してるから。」
と、そんな美華の隣でヒラヒラと手を振っているのは梓。
あくまでも、美華に、私は拳をあげた。
何ちゃっかり、美華の隣陣取ってるわけ!?
私の美華に手出したらただじゃおかないんだから。
そして、 試合が始まった。
決勝戦は今までにない接戦で。
点を入れて入れられ、の繰り返し。
うまい具合に試合が進まない。
1セット目、2セット目共にデュースまで持ち込まれ、3セット目が行われることになるまでの接戦だ。
ギャラリーの応援団達の盛り上がり具合も最高潮に達していた。
しかし、私たちの体力は結構悲鳴をあげていた。
1日中動き回って、この暑さ。
水分補給はよくしているが、体がついていかない。

