あいつなんかのために、どんな格好しよう?とか考えるだけ時間の無駄よ!!
いつも着てる制服ならなんにも悩む必要なんてないし!
こうして、私とアイツの勝負は終わった。
負けたことがとてつもなく悔しいけど、そんなことに悔やんでいる暇なんてなかった。
私のクラスのバレーはどんどん勝ち上がっていってしまったのだ。
勝ち上がるにつれて、みんなのやる気もヒートアップしていって。
暇を見つけては、空いている場所でボールに触っていた。
そしてあろうことか、バスケもほぼ梓の活躍により、決勝戦まで勝ち上がった。
「ゲームセット~~っ!」
「きゃー!また勝った!」
「決勝だよ!決勝!どうしよう!?」
そして、私たちバレーも、決勝戦に望むことになってしまった。
まさかこんなにも勝ち上がるだなんて想像もしてなかったから、正直戸惑いが隠せない。
決勝で戦う相手はこの次の試合で勝ったクラス。
それまで私達は休憩だ。
ギャラリーで休んでいると、
「おつかれ!エースっ!」
「美華!!」
外でテニスをしていたはずの美華がやってきた。
「もう試合終わったの?」
「そう!テニスは終わったよ!あのね、優勝しちゃった~!」
と、嬉しそうにピースサインする美華。
「うそっ!?」
「えへへ、まじ♡」
すごい!優勝なんて!
自分のことのように嬉しかった。
さすが私の美華だ。
「さっきの試合途中から見てたよ!香澄、大活躍じゃん!これはもう優勝間違いないね!」
バチッとウィンクをする美華。
どうですかねえ?
ここまでこられたのは、半分奇跡に近いだろうし。

