「約束通り、俺とデートな。」
ニッコリと満面の笑みで近づいてきた。
ま、負けた。
アイツは1クォーターだけで。
たったの20分だけで。
51回もゴールを決めやがった。
試合も私たちのクラスの圧勝だった。
「なによ、あれ。」
「ん?何のこと?」
「あんなに上手いなんてずるいでしょ!」
あんなに上手いんだったら、もう少し私に有利な条件でもよかったじゃん!
それに、ヤツがバスケが得意だって知ってたら、こんな勝負最初から受けてなかったのに!
「なに、俺のバスケ姿に惚れちゃった?」
ま、まあ確かにちょっとカッコよかったかも........
て!違う違う!
「アホか!」
別に、あんたがバスケ上手だったからって、惚れるわけないでしょ!
それ以前の問題がありすぎんのよ!
「でも、約束は約束だから。俺とデートするんだからね?」
くっ.......そ......
なんにも言い返せない。
今更後悔したって遅いのに。
なんで私がよりによってこんなやつとデートに行かなくちゃいけないわけ!?
自分の性格を恨みたい。

