【完】恋なんてするものか!







........もう、なんて言い表せばいいんだ、この状況。






目が点になるとは、まさにこの事だろう。





梓はこれでもかと言うほど、点を決めていく。





ボールが相手のチームの人が持っていても、一瞬で取り返して、ゴールを決める。






点を決める度、嬉しそうな顔をするアイツ。





相手のクラスも、自分のクラスメートたちでさえ、足が止まってしまうほど。





誰もが戸惑いを隠せていない。





もはや、梓が一人でゲームをしているようなものだ。





味方の人たちでさえ、ボールに触れられていないんだから。





梓がゴールを決める回数を、胸の中で数えていく。






10回........20回........25回........






こ、これ、まだ始まって半分もたってないよね?






それでこれ!?





そんなのおかすぎるでしょ!





また始まって5分しか経ってないのに。





この結果があいつに見えていたなら、あの余裕の表情にも納得がいった。





こんな力を秘めていたなんて。






やっぱり、感情に任せてこんな勝負受けるんじゃなかった。






そしてあっという間に1クォーター、そして試合そのものが終わった。





その後もまあ、ゴールを決めるわ決めるわ。





誰もがあいつのバスケをしてる姿に圧巻されていた。