相変わらず仁奈はすやすやと寝ていた。 席が決まると、みんな各々の新しい席へ 移動を始めた。 ギーギー、ガタガタ、 机を引きずる騒がしい音がし始めても、 仁奈は起きる気配がない。 担任の指示で、仁奈は同じ席だった。 いつも寝ているので、 邪魔にならない、今の席。窓側の一番後ろだ。 俺の新しい席は廊下側の真ん中。 仁奈とは反対側だ… かなり落ち込む自分に気づき、 改めて、仁奈に恋してるんだと思い知らされる。 仁奈の隣は誰なんだろうか… え? まじかよ…