寝ているカノジョ



覚えているのは、仁奈の驚いた顔と

悠希の俺をにらみつける顔。









「…るくん」

ん?

「光くん?」

仁奈の声がする…

「光くんってば!」



はっとした。

気付けば人通りのない路地裏に

俺はいた。


振り向くとそこには涙目で俺を見上げる仁奈がいた。



「光くん、腕…痛い…」


知らない間に俺は仁奈の腕を

力いっぱい掴んでいた。