寝ているカノジョ




俺は何も考えられなかった。


体の中はぐつぐつ煮え切っていて


気づけば悠希の胸ぐらを掴んでいた。







「お前、仁奈に触んなって!」






今思えば俺がこんなに怒鳴ったのも、

悠希に腹が立ったのも、

誰かに嫉妬したのも、




この時が初めてだったと思う。





しかもそれが一人の女をめぐってなんて…