俺は何も考えられなかった。 体の中はぐつぐつ煮え切っていて 気づけば悠希の胸ぐらを掴んでいた。 「お前、仁奈に触んなって!」 今思えば俺がこんなに怒鳴ったのも、 悠希に腹が立ったのも、 誰かに嫉妬したのも、 この時が初めてだったと思う。 しかもそれが一人の女をめぐってなんて…