六月も終わりに近づいてきた。 仁奈は『お眠り期』が終わり、 最近はよく起きていた。 俺は仁奈が好きだと気づいても 特に何もしなかった。 今まで恋なんてしたことなかったし、 どうすればいいかわからなかった。 それだけじゃなくて 男からがつがつアタックしていくなんて かっこ悪いと思っていた。 この時は… まだこの時は余裕があったから… だから何もしなかった…