寝ているカノジョ







12月。街中がイルミネーションで飾られ

テストも終わり、後は冬休みを待つだけの

浮かれる時期。




「今月の『夕焼け空』読んだ?やばくない?」

「そうたがやばいよね」

「あーあんな彼氏欲しいわ~」




クラスの女子たちが

仁奈の漫画の話で盛り上がっていると

悠希がにやにやしながら

俺の席にやって来た。



「まさか作家が同じクラスにいるとは、
女子たちも思ってないだろうね~」

「お前、絶対言うなよ」

「言わないよ~、仁奈ちゃんとの約束は守る!
それより、光は読んでんの~?」


そういうと悠希は

俺の机に仁奈の漫画、『夕焼け空、君笑顔』を

差し出した。