俺は立ち上がる。
初めて俺は、クラスメートの前で、
怒鳴った。
唖然とするみんな。
「俺は伊林とキスなんかしてねーよ!」
今までの俺なら、誰かに嘘をつかれ、デマを流されても、
何もしなかっただろう。
正直言うと、噂やデマなんて興味ない。
いつもなら、勝手に言わせてるだろう。
自分だけが真実を知ってるなら、
それでいいと思ってた。
犠牲者が自分だけなら、どうだっていい話…
だけど、今はもう違う。
俺よりも大切な人ができた。
「嘘なんて勝手についとけ!
でもな、俺の彼女を傷つけることだけはすんな!」
仁奈を泣かせる嘘なら、放っておかない。
そして、
仁奈だけには、いつも俺の真実を知っていて欲しいから。
「次こういうことしたら…」
