寝ているカノジョ



「亜美、まじなの?」

「えへへへ、瀬野君が強引に~」

「瀬野、まじかよ~!?」



違う、違う…

何言ってる?

俺はあいつとキスなんてしてない。

確かに昨日の晩、

あいつは俺にキスしようとした。

でも、未遂だ。


「あれ?でも、瀬野君って、城井ちゃんとできてたんじゃ…」

「瀬野、ふたまた?」


違う…

伊林か?勝手に話を作ったのは。


「亜美、瀬野君に落ちちゃったかも~」

「かわいい~。亜美~」



違うのに…

何なんだよ!

俺は、はっと気づいた。

こんなにみんなが騒がしくしてるのに、

めずらしくあいつの声がしない。