寝ているカノジョ



「……」

悠希は何も言わずにペットボトルのふたを閉めた。

「おい。まじだぞ」

「光、隙ありすぎじゃね?
俺、まだ仁奈ちゃんをゲットできる望みあるかもね~」

くすっと笑う悠希に若干いらだつ。

「ねーよ!望みなんて」

俺はそう言い放って、その場をあとにした。






三日目の今日はみんなにとって最大のイベントがある…

「っしゃー!USJ、自由行動だぁー!!」

「やばい、楽しみ~」

「新しいやつ、一番ね!」

「みんなでカチューシャつけようよ~」


バスに乗ると聞こえてくる、みんなの楽しそうな声。

俺たちの班も、乗るアトラクションの順番を

岡野中心に決めていた。


「で、瀬野はどう思う?」

「俺は何でもいいよ」

「おい、お前なんでそんな冷めてんの?
楽しもうぜ!」

岡野が俺の背中をバシバシ叩く。



俺は視線を移した…