「……」
悠希は何も言わずにペットボトルのふたを閉めた。
「おい。まじだぞ」
「光、隙ありすぎじゃね?
俺、まだ仁奈ちゃんをゲットできる望みあるかもね~」
くすっと笑う悠希に若干いらだつ。
「ねーよ!望みなんて」
俺はそう言い放って、その場をあとにした。
*
三日目の今日はみんなにとって最大のイベントがある…
「っしゃー!USJ、自由行動だぁー!!」
「やばい、楽しみ~」
「新しいやつ、一番ね!」
「みんなでカチューシャつけようよ~」
バスに乗ると聞こえてくる、みんなの楽しそうな声。
俺たちの班も、乗るアトラクションの順番を
岡野中心に決めていた。
「で、瀬野はどう思う?」
「俺は何でもいいよ」
「おい、お前なんでそんな冷めてんの?
楽しもうぜ!」
岡野が俺の背中をバシバシ叩く。
俺は視線を移した…
