寝ているカノジョ



「瀬野君も、城井ちゃんなんかやめときなよ~
あの子、ただ寝てるだけだし」

「そうだよ、亜美の方がいいよ~
きゃはははは」

「性格も結構悪かったり?」


は?

お前ら俺のこと怒らせたいわけ?


「ちょ、お前ら、そういう陰口言うやつは
男に嫌われんぞ~」


俺の気持ちを悟った岡野がフォローを入れた。


「俺、ちょっとジュース買ってくる」

俺はそう言って立ち上がった。


このままここにいたら、

このギャルたちを殺しそうだ。




自動販売機の前の椅子に腰かけて俺は目を閉じた。


疲れたな。早く寝たい。仁奈と一緒に寝たい。

明日はUSJだ。

仁奈と二人で回れたら、

きっと忘れられない思い出になるだろうな。

ずっと手をつないで、

おそろいの物を買って、

絶叫系を怖がる仁奈を安心させて…。


あ、仁奈って絶叫系は大丈夫なのか?

どうなんだろう… 知りたい…

……


「ねぇ」

誰かが俺の肩をゆすった。