寝ているカノジョ



「たくさんいた方が楽しいしさ~」

つんつん俺の腕をつつく女子に俺はイラッとした。

「いいけど、早めに終わらせろよ」

「やったぁ~」

女子たちはきゃっきゃっと嬉しそうに騒いでいる。


ちょうどその時、仁奈が俺たちの横を通り過ぎた。



「あ、仁奈…」

そのまま通り過ぎてしまいそうだったから

俺は慌てて呼び止めた。


「何?」

仁奈は俺の方を振り返ったが、

なんとなく表情が冷たかった。

「あ、えっと…」


「城井ちゃん~!今日一晩、瀬野君のこと借りるね~」

俺が仁奈にかける言葉を考えている間に

女子たちの誰かが仁奈にそう言った。


仁奈の顔が曇ったのを見て、

岡野が慌てて口を開く。

「城井も俺たちの部屋でゲームする?」