「じゃあ、城井さん、もっと良くなるわね。
先生楽しみにして…」
「ちょっと!先生!」
担任の言葉を遮って、仁奈が急に立ち上がった。
「あら!ごめんなさいね」
はっとして自分の口に手をあてる担任。
それを見て、仁奈はまた腰を下ろした。
「もう…」
仁奈は小さくそうつぶやいた。
担任の言ったことが引っかかる…
もっと良くなる…
楽しみ…
って…何の話だ?
「仁奈…さっきの…」
「あー!あのっ光くんって…
えっと、兄弟とかいる?」
仁奈が無理に話を変えたがっているのはなんでだ?
さっきの担任との話は
触れてはいけない話題だったのか…?
気になるけど…
