寝ているカノジョ


「う、うん…」


戸惑ってる俺を横目で見ながら、

恥ずかしそうに仁奈が答えた。


予想外の仁奈の返事に

俺の心臓は飛び出しそうになった。



え?

そうなのかよ?俺と付き合ってる?

いいのか?俺の彼女になってくれるってことなのか?

嫌じゃないのか?


じゃあ、俺は仁奈の彼氏…



「私なんかが光くんの彼女とか、
申し訳ないんだけど…」


「は?何言って…」

俺が口を開いたと同時に前の女子が興奮したように話しだした。

「まじ~?城井ちゃん、まじで羨まし!
瀬野君が彼氏とか超自慢できんじゃん!」


「え…えへへ…」

また横目で俺をチラ見する仁奈。


「こら、あなたたち!後ろ向かないでちゃんと座りなさい。
危ないわよ!」

担任が女子たちに向かってそう叫んだ。


「違うの先生!瀬野君と城井さんが付き合いだしたって話してたの~
おめでたいよね~」


「ばかか。わざわざ担任に言うな」

女子たちに冷たい視線を投げる俺。

何で女子ってのは新しい話題を仕入れると

すぐ人に言いたがるんだろうか。

めんどくせ。


「あらやだ、二人、そういう関係だったの?」

担任も食いつくなよ。