寝ているカノジョ





結局それ以上仁奈と話さないまま、

修学旅行二日目がスタートした。



今日は大阪だ。

またバスに乗らなくちゃいけない。

部屋から荷物を持って、

俺と岡野と山下は駐車場に降りてきた。


「俺、大橋の隣座ってやるから、
瀬野は城井の隣座れよ」

岡野は俺の肩をぽんっと叩く。

岡野って、ほんとナイスな奴。



だけど、今仁奈と気まずい…

仁奈は俺の発言に怒ってるっぽいし。



「ほら、早く城井に言ってこい。
隣に座れって」

岡野が俺の背中を押す。


俺は重そうな鞄を一生懸命運ぶ仁奈にゆっくり近づいた。


「貸せよ。運ぶ」


俺が仁奈の前に手を差し出すと

周りにいた女子たちが、きゃっきゃっと騒いだ。

うるせーな。

荷物持ったら悪いのかよ。