俺と仁奈の状況を見て
悠希の顔色が変わる。
「城井ちゃん倒れちゃって…
今から瀬野君がバスまで連れていってくれるみたいなの」
悠希の班の女子が、心配そうな顔で説明する。
「光は違う班じゃん。俺が連れてくよ」
悠希が俺の真横に立って、仁奈に手をのばした。
いつもの俺なら、このまま引き下がっていただろう。
でも、今日は違う。
決めたんだからな。
仁奈をとられないために何でもするって…
「いいって、俺が行くから。
悠希、京都よく知らねーだろ?
俺、おばあちゃん家が京都だからよく知ってんだ」
そう言う俺を悠希はにらみつけながら、
仁奈の肩に手を置く。
