寝ているカノジョ



他のやつらが一斉に俺と仁奈に近寄って

仁奈に声をかけるも反応なし。


「私、先生に電話かけるね!」


俺の班の女子が、急いでスマホを取り出す。



「城井ちゃん、今日ずっと体調悪そうだったし…
でも、熱はないみたいだね」

仁奈の班の女子が、仁奈の額に手をあてながら言った。


「仁奈?」

俺が呼んでも反応はなかった。



どうしたんだよ…仁奈…

心配で頭が爆発しそうだ。



「俺、仁奈のことバスに連れていくわ。
お前らは好きなとこ行ってていいから」


俺がそう言うと、担任に連絡をしていた女子が、

「駐車場に小さな休憩所があるから、
バスの運転手さんが戻るまで
そこで城井ちゃん休ませて、だって」

と、担任からの指示を俺たちに伝えた。


「何なに?仁奈ちゃんどしたの?」

トイレを済ました悠希が、やってきた。