君の幸せ、ただそれだけを。下








それがやけに耳に残った。






「なぁ、」





…星也。



どうして今、そんな…

そんな何も感情がないような顔してるの?







「彩香。


彩香ってまだ俺のこと…」






…好きなのか、って?




…好き、だよ。まだ。


だって今こんなにも星也の顔見るだけで切なくなる────。





あたしがどんな顔をしていたかはわからないが、

星也はあたしの顔を見て、あたしがまだ星也を想ってることを察したんだろう。




次の言葉を口にした。







「…俺のもんになれよ」