「俺、彩香のことまじで好きだから。
星也ってゆう、好きなヤツがいたとしても諦めねぇよ?」
右側の口の端をクイッとあげてあたしを見つめる慶斗先輩。
その瞳には微かに切なさが含まれていて。
あたしの胸の奥の、奥の方が、
絞られたみたいに少し痛んだ。
「ありがとうございます、
こんなあたしのこと好きって言ってくださって。
…嬉しかったです」
あたしは自分の正直な気持ちを伝えた。
慶斗先輩のことは"好き"だけど、恋としての"好き"じゃないの。
「俺、これから彩香にめっちゃアピールするから。
覚悟しとけよ?」
「…え、え?」
覚悟??
…ちょっと怖いですよ、慶斗先輩。
「俺のこと、好きにさせてみせるから。
…てゆって無理だったらかっこ悪ぃな」

