「なぁに言ってんだぃ、北島君は。泣かせてるのは君じゃないかぁ～。マーヤちゃんを泣かすなんて、許さないよ僕は。」
親父がニヤリ……と怪しく笑いながら伊織を見ている。


「はぁ、俺が何したっていうんですか？」


「うるさいよ、この女ったらし‼女の敵‼ってか、マーヤちゃんの敵‼」
親父、その辺のギャルかよ……(｡´-д-)ﾊｧ-


「は？なんすか、それ。つか俺べつに遊んでないんですけど。マーヤ以外はどうでもいいんで。女たらしとか、冗談じゃないんですけど？」
更に、ぎゅうぎゅうマーヤちゃんを抱きしめる伊織を見て、にわかに周りがざわめきだす。


「あの……主任？」
勇気ある女子社員が声をかけると。


「なんだ。」
と伊織が不機嫌全開で返事をする。


「あの川島さんとは……？」
恐る恐る聞くと。