「あたたた……」
と焦る工藤さんに。


「男ってだけで、そんなに偉いとか思ってんのか？このまま、ひねり潰してもいいんだよ。」


なおも力を込めてさしあげると。


周りがザワザワし始めて、工藤さんも涙目になってきたので、仕方なく離してやった。


引きつっている工藤さんに。


「これに懲りて、女のクセにとか言わずに、自分の能力磨いて下さいね。」
ニッコリ笑って、私は立ち上がった。


そして、また歩いて社長達の所に向かった。


あ～、少しスッとした‼


今度からんできやがったら、その時は、回し蹴りでもお見舞いしてやろうっと‼



「おい、今の見たか？」
「あんな虫も殺せなさそうな外見で。」
「でも、かなりスッとした～。本当に工藤さん、仕事出来ないクセしてネチネチうるさくて……」
「っていうか、あの笑顔、すげぇ破壊力じゃね？」

『 確かに‼』