「じゃ寝かせてくるから。」


俺はマーヤを軽々とお姫様抱っこすると、マーヤの部屋に運んでいく。


ドアを開けると、可愛らしいサーモンピンクで統一されている。


可愛いのが好きなマーヤらしい部屋。


いかんせん美人なマーヤは可愛らしい服よりも、すっきりシンプルな服装が似合う。


自分でも分かっているから、普段は大人っぽいカッコだけど、家では可愛らしいカッコが多い。


パジャマだってそうだ。


この普段は見れないカッコを、身内以外では俺しか見ていない優越感。


誰にも譲る訳にはいかない。


そっとベットに寝かせて、
「おやすみマーヤ」
とおデコにキスをすると。


ふにゃんとした笑顔をしてくれる。


「全く無自覚お姫様には、かなわないね……」
苦笑しながら頭を撫でて、もう1度頬にキスを落としてから部屋をでた。