ティアラ

「ねぇ、積もったら、一緒に雪だるま作ろうね」

「だから、積もらねぇって」

素っ気ない彼の横顔を見上げながら、あたしはにっこり微笑む。


もしかしたら、篤紀の隣にいるときが、いちばん輝ける時間なのかもしれない。

彼は繋いだ手を、自分のコートのポケットに入れる。

カイロなんか入っていないのに、その中はものすごくあたたかくて……。