ティアラ

素直に食べると、篤紀は「結構、美味いだろ」と柔らかい表情で微笑んだ。

許してくれたけれど、なかなか前みたいには振る舞えない。
口数が減るあたしは、うんとうなずいて、また下を向いた。

「反省してるなら笑え。久々に会ったんだから、そんな顔ばかり見せるなよ」

あたしの頭に手を置く彼は、髪の毛をクシャクシャにする。

「ほら」と急かされるあたしは、ぎこちなく口元を緩めた。


「変な顔」

プッと吹き出して、ケラケラ笑われる。

「もう、せっかく笑ったのに!」

ムッとして、あたしは頭にある彼の手を振り払った。