ティアラ

「いいじゃん。あたしだってクリスマスを楽しみたいもん」

あたしの返事に太一は納得がいかない様子だったけど、そばにきた直子は彼に引き止めることをやめるよう伝える。

「冬休みも遊ぼう。また連絡する」

にこやかに見送ってくれる彼女に手を振りながら、あたしは校舎を後にした。

デートの相手が待つ校門まで、ゆっくり歩く。

「バッチリ」

ファンデーションのコンパクトを片手に、鏡に映った自分を確認するあたし。