ティアラ

ふうっと息を吐いて、あたしはしびれる足を気にしながら、そっとこの場を離れていく。

キョロキョロと辺りを見渡す彼に見つからないよう、しゃがんだまま。

「……」

本当はもう少し見ていたい。

あと1分でもいいから、深町の姿を眺めていたい。

だけど、これ以上……ここにいたら、また泣いてしまいそうになるから。


「バイバイ」

これで終わりにする。