ティアラ

12月の外は風が強くて、厚着をしてきたのに体が冷える。

しゃがんで待つあたしは、マフラーの中に顔の半分を埋めて、身を縮めていた。

いつもと同じ時間に、深町は私服で店から出てきた。

離れた場所にいるのに、車の影に隠れているあたしは、つばを飲んで彼を眺める。

久々に見た、深町の姿。

何も変わってないのに、こんなにドキドキしてしまうのは、多分、自分の気持ちを素直に認めてしまったからだと思う。

箱に気が付く、彼。

真っ正面からぶつかる勇気がなくて、プレゼントをカゴの中に入れたあたしは、それを手にする姿を見るだけで、胸の中が不安でいっぱいになった。