ティアラ

昨日、学校からの帰り道、あたしは直子に自分の気持ちを正直に話した。

「そっか」と微笑む直子は、なぜか自分のことのように喜んでいた。

「あたしさ、今まで……欲しいものは必ず手に入れてたの。マイナスになるものはすべて取り除いて、完璧を目指してた」

自分ならできる、って思い込んでた。

手に入れる度にそれが自信に変わり、「あたしにできないことなんて、何ひとつない」とまで思っていて、どこか調子に乗っていたと思う。

「でも、どうにもならないものってあるんだね」

人の心は、そんな簡単なものじゃない。弥生ちゃんを好きな深町の想いも、そんな彼を想うあたしの気持ちも……。