ティアラ

絶対に違う、と言い続けたかった。

だけど、逃げれば逃げるほど、心の余裕は小さくなって息苦しいの。

「美空ぁ! 絵の具貸して!」

階段を下りながら、1階にいる妹に声をかけていく。

無駄なら無駄なりに、やれることをやってみよう。

この苦しさから解放されるには、そうするしかないとわかった。