ティアラ

「……」

面白くない。

リモコンで他のチャンネルに変えるあたしは、鳴り響く携帯電話にも背を向けたまま。
何もかもつまらない。

……深町のバイト先へ行かなくなってから、暇を持て余すことが増えた。

元の生活に戻っただけなのに、「前のあたしはこの時間、何をしてたんだろう?」って考えてしまう。

退屈になったあたしは、部屋の隅に放ったらかしていた紙粘土の箱に手を伸ばす。


「なんか楽しいかも」

1時間後のあたしは紙粘土に夢中だった。