ティアラ

直子はあたしの机に手を置いて、ポツリと言う。

その言葉を聞いて、動きを止めるあたし。

「って言ったよね?」

続けて囁く、直子。

それは、雑誌を貸したときに言った……あたしの言葉。

「何があったのかは知らないけど、ヤケになるのは反対。

……いい加減、認めなよ。あんたは深町を好きになってる。誰が見てもわかるくらいにね」

直子はそう言って、自分の席へ戻った。